9月8日に内閣府から公表された2025年4～6月期の実質GDP成長率（2次速報値）は前期比＋0.5%（年率換算＋2.2%）と、1次速報値の同＋0.3%（同＋1.0%）から上方修正された。もっとも、在庫投資の上方修正によって全体が押し上げられるなど、これまでの評価を変えるほどの強い内容ではない。「景気は緩やかに持ち直しているものの、その勢いは弱い」との判断に修正はない。

需要項目別に1次速報からの修正状況をみていくと、家計関連では、実質個人消費が前期比＋0.2%から同＋0.4%に上方修正された（名目でも前期比＋0.2%から同＋0.4%に上方修正）。ただし、1～3月期の実績が下方修正された（前期比＋0.2%→同＋0.0%）ことで伸びが高まっており、4～6月期の水準自体は小幅の上方修正にとどまっている。財別の動きを見ると、半耐久財（衣料品・身の回り品など）が同＋0.4%から同＋2.4%に、サービスが同＋0.0%から同＋0.2%に上方修正されたが、いずれも主に1～3月期の実績が下方修正されたことで伸び率が拡大している。一方、耐久財（自動車・家電など）は同＋2.7%（同＋2.6%を上方修正）、非耐久財（食料・エネルギー・日用品など）は同－0.6%（同－0.5%を下方修正）と大きな修正はなかった。

実質住宅投資は、前期比＋0.8%から同＋0.5%に下方修正されたが前期比プラスは維持された。昨年度末にかけて発生した駆け込み需要によって住宅着工戸数が増加したことで、4～6月期に工事が進んだ効果が表れている。

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2025年4～6月期のGDP（2次速報）結果～伸び率は上方修正されたが、景気判断に修正はない～

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