今月の景気判断

景気は回復を続けている。輸出の伸びはやや減速しているが、生産は増加基調にある。高水準の企業収益を背景に設備投資の増加が続いている。所定内給与の増加は足元で一服しているが、ボーナスが増えて、所定外給与も増加している。雇用情勢も改善基調が続き、個人消費は緩やかに増加している。公共投資は減少基調が続いているが、住宅投資は貸家や分譲を中心に増加基調にある。景気は今後も回復基調を続けると予想されるが、一部デジタル関連財の在庫調整、海外景気の減速、さらに諸コストの増加による企業収益の伸び悩みにより、生産や設備投資が一時的に減速する可能性がある。

当面の注目材料

世界景気～米国の景気減速観測とインフレ懸念、金融政策の先行き。中東情勢の緊迫化。
出荷在庫～デジタル関連財の在庫増加と需要動向。アジア向け輸出や電子部品輸出の動向。
企業収益～原材料価格の上昇と販売価格下落による企業収益の下押し圧力、設備投資への影響。
政策～ゼロ金利解除後の金融政策と金融市場の動向。財政再建を巡る歳出削減と増税議論。

グラフで見る景気予報（2006年9月）

お問い合わせはこちら

テーマ・タグから見つける

テーマ

タグ