【今月の景気判断】

関西経済は横ばい圏で推移している。生産は、振幅はあるものの、均してみると14年初め以降横ばい圏で推移している。実質輸出も、生産同様、均してみると横ばい圏で推移している。雇用環境をみると、有効求人倍率が小幅上昇、就業者数が増加するなど緩やかに持ち直している。賃金は月毎の変動はあるものの、総じて横ばい圏で推移している。個人消費は横ばい圏で推移しているが、百貨店販売など一部に弱い動きがみられる。住宅着工は、持ち直しが一服している。設備投資は、持ち直しの動きが一服している。公共投資は、横ばい圏で推移している。先行きについては、海外経済が緩やかな回復基調をたどる中、輸出、生産など企業部門の動きは概ね横ばいが続くと見込まれる。個人消費や住宅投資など家計部門も横ばいが見込まれ、関西経済は横ばい圏での推移が続くだろう。

【当面の注目材料】

世界景気～イギリスのEU離脱問題の行方、中国等新興国経済の動向。米国の金融政策
企業活動～電子部品デバイスの生産・在庫動向。インバウンド消費の先行き
政策～消費増税先延ばしの財政への影響、マイナス金利導入の影響と金融政策の総括
家計～賃金の改善状況と家計の消費行動への影響。資産価格変動の影響

グラフで見る関西経済（2016年8月）

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