Postコロナ時代を見据え、経営者やリーダーに求められる 自社哲学の確立と“フィロソフィーマネジメント”

2020/11/09 森 淳
組織・人事戦略
中堅・中小企業経営

【要旨】

  • ■ 新型コロナウイルスの影響で企業は経営管理のあり方の見直しを余儀なくされ、オフィスワーカーを中心にデジタライゼーションやテレワークが進行している。コミュニケーションスタイルが従来と大きく変わる中で、従業員は「なぜ働くのか」「何のために働くのか」という意味や意義を、これまで以上に見出そうとしているのではないか。
  • ■ 先の見えない時代こそ、経営者やリーダーは短期的な利益追求だけではなく、「自社は何のために社会に存在し、どこへ向かうのか」という哲学を確立し、顧客や従業員をはじめとしたステークホルダーに明示することが求められる。自社の存在意義を内外に示すことは、従業員の愛社精神の醸成や主体性の発揮にも寄与する。
  • ■ マネジメントの要諦は「人が持つ強みを組織成果に直結させる」ことであり、社会の公器としてのミッションと、働く人々の幸せを両立させる必要がある。サステナビリティ経営の観点からも、自社の哲学の確立は有用である。
  • ■ “フィロソフィーマネジメント”とは、確立した自社の哲学を企業経営におけるOS(オペレーションシステム)として 活用すること、および自社の哲学の浸透に向けた一連の組織マネジメントのプロセスである。
  • ■ 本稿では、経営者やリーダーが自社の哲学を研ぎ澄ませるための具体的な方法、研ぎ澄ませた哲学を経営管理の手段として効果的に活用するための組織マネジメント上の方策(フィロソフィーマネジメント)について述べる。

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