日本の宇宙開発の急速な進展~今後の宇宙ビジネスへの国産技術の展開可能性~~宇宙戦略基金の始動により日本のモノづくり技術が宇宙でチャンスをつかむ~

2024/11/28 山本 雄一朗、志保田 真輝
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1.2024年7月に宇宙戦略基金がスタートし、日本の宇宙産業エコシステム構築が本格化

2024年7月、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)を結節点として、産学官による宇宙活動を加速するための宇宙戦略基金が創設された。この動きは、同基金の設立目的にて言及されている通り、人類の活動領域を宇宙空間に拡大させ、地球規模の課題解決に取り組む「スペース・トランスフォメーション」が本格化し、宇宙開発の覇権を巡る各国の競争が激しくなっていることや、宇宙関連産業の市場規模が急拡大し、官民連携による宇宙関連分野の技術開発スピードの加速や新たな産業創出を目指す動きが次々と現れていることを背景としている。同基金は、「輸送」「衛星等」「探査等」の分野における「市場の拡大」、「社会課題解決」、「フロンティア開拓」を出口目標として、民間企業等が複数年度にわたる長大な宇宙技術開発に取り組み、宇宙産業の育成を加速するために設置されたもので、10年間で1兆円規模に達する。

このような背景を受け、当社はJAXA協力の下、一般的な技術分類と宇宙領域で求められる技術領域の対応関係を整理するとともに、その対応関係の強弱を定量化する分析を行った。本稿では、その分析およびJAXAとの議論の一部を踏まえて、宇宙の幅広い領域において日本の得意とするモノづくり技術がどのように展開する可能性があるかを述べる。

続きは全文紹介をご覧ください。

執筆者

  • 山本 雄一朗

    コンサルティング事業本部

    社会共創ビジネスユニット イノベーション&インキュベーション部

    プリンシパル

    山本 雄一朗
  • 志保田 真輝

    コンサルティング事業本部

    社会共創ビジネスユニット イノベーション&インキュベーション部

    コンサルタント

    志保田 真輝
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