2011年3月にタイの内閣で承認された「ICT2020」政策は、ICT人材育成、ＩＴ産業の国内総生産（GDP）構成比を18%まで拡大するなど目標を明確に掲げている。その前提にはブロードバンドアクセスへの普及を実現させることがある。

固定回線ブロードバンドは、タイ電話公社（TOT）と民営化したタイ通信公社（CAT）のサービスによって04年から普及しつつある。一方、無線ブロードバンドは、タイ国内携帯電話最大手（契約者数の42%）のAIS社の創業者がタクシン元首相だった関係で、同氏の海外亡命、その後の反タクシン政権による政治的妨害により、国内のモバイル通信の普及が遅れている。13年で2G携帯電話契約者数は8200万に対し、3Gは660万人にすぎない。しかし、 11年の3Gサービス開始以来、年率18倍のスピードで伸びている。．．．．（続きは全文紹介をご覧ください）

（『日刊工業新聞』新興国マーケット（1）2014年4月17日付より転載）

タイの無線通信～高成長期、日系チャンス～

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