4M

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4Mとは、生産に使われる「Man(人)」、「Machine(機械)」、「Material(材料)」、「Method(方法)」を指し、これら4つの要素の頭文字を取った言葉である。製造現場で操業・品質改善を行う際等に、課題発見や課題解決の手法として使用される。

これら4つの要素を分析していくことで、原因や改善点を多面的に検討することができる。

製造現場の操業、品質管理や改善を行ううえでは、4つの要素に対してそれぞれ以下の条件が適切かどうかを分析することが重要である。

Man(人)‥‥‥ 現場作業員の人員配置やスキル等
Machine(機械)‥‥‥ 導入設備の性能、台数、点検の実施状況等
Material(材料)‥‥‥ 原材料や部品の在庫量、価格、仕入先等
Method(方法)‥‥‥ 作業手順や手法等

たとえば製造現場で「コストを削減したい」場合に、まず初めに思いつくものとしては、「Material(材料)」である材料コストの改善が一般的に挙げられる。しかし、「Man(人)」、「Machine(機械)」、「Method(方法)」についても分析し、改善することで、より網羅的なコスト削減が実現できる。
4Mのフレームワークはコスト削減だけでなく、不良品の発生原因や製造オペレーションの改善等で重宝されているほか、製造業以外にも物流業等への活用も見られる。
また、4M以外に5M+1E[4M+1M(検査や計測)+E(環境)]や、6M[4M+1M(検査や計測)+1M(マネジメント)]が使用されるケースもある。

(中島 美遥)