●工場製野菜に関する認知度は55.1%と過半の消費者が認知しており、うち購入経験のある消費者は、17.8%であった。前回（2009年）調査に比較して、認知度、購入経験ともに高くなっている。認知拡大の主な要因としては、ここ数年で工場製野菜が報道・広告で多く採り上げられたことや、スーパーでの陳列が増えたことなどが考えられる。

●野菜購入の重視点は『価格』が80.1％と最も多く、次いで『鮮度』が60.8％であった。前回調査（『鮮度』86.5％、『価格』75.3％）と比較すると、価格に対するニーズ（安価であること）が若干強まっている傾向が示された。また、野菜の栄養価に対する意識・感度では、７割以上の人が『意識する』と回答し、栄養価に対するニーズは高い。

●購入経験者の工場製野菜購入頻度は『定期的には購入していない』が52.7％と最も多く、次いで『週１～３日』20.4％、『月１～３回』18.2％であった。各家庭で定期的な購入品（定番品）になるまでには至っていない。

●工場製野菜の価格感度調査では、消費者が許容する価格（妥当価格）は『140円』（リーフレタス・国内産半束100円を基準とする）で、一般消費者は安価な価格帯を要望するという結果であった。工場製野菜が一般消費者に普及するためには、より低コストで生産を行い、路地野菜の1.4倍程度の範囲内に販売価格を抑えられるか、がポイントとなる。

●工場製野菜に対する意見・要望調査では、好意的意見としては、安全・安心・清潔といった点で工場製野菜を支持する意見が多かった。野菜価格の高騰などの経験を反映したのか、安定した価格に対する期待があることも確認された。懐疑的意見では、長期摂取に対する漠然とした不安や、高価格を敬遠する、工場と健康・自然のイメージが結びつきにくいといった意見・要望が散見された。

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植物工場製野菜に関する消費者調査

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