○ 政府はキャッシュレス比率の20％から40％への引き上げを目指し、さまざまな施策を打ち出している。しかし、キャッシュレス社会の実現は容易ではない。

○ 日本は電子マネー大国とも呼べる状況であり世界で最先端を走っているが、キャッシュレス比率が低い要因は、デビットカードやクレジットカードの利用率が低いことにある。クレジットカードの利用拡大は業界が長年取り組んできた結果、着実に拡大したものの急速に向上することは難しかった。

○ クレジットカードの利用が進まない主要因の一つに加盟店手数料（約2～5％）があり、中小企業ほど、クレジットカードの受入れを好まない。政府の2019年秋の消費増税時のキャッシュレス決済に対するポイント還元策や、各業界の他業態との提携やキャンペーンの実施など、さまざまな施策が打ち出されているが、課題も多くキャッシュレス化促進に直結させるのは簡単ではない。・・・・（続きは全文紹介をご覧ください）