感染対策と経済運営のバランスを模索するスウェーデン~年明け以降は「二番底」に陥るリスクも

2021/01/07 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済

○ 2020年後半のスウェーデン景気は好調な製造業がけん引する形で順調に回復した。また失業率が低下するなど、雇用情勢も製造業を中心に緩やかに改善している。

○ 他方で、新型コロナウイルスの感染拡大が依然として続いており、スウェーデンでも11月以降に行動制限が強化されている。感染の動向次第では1~3月期に景気が二番底に陥る可能性がある。

○ 緩やかな行動制限という戦略そのものが有権者に支持されていることから、ロベーン政権は商店の営業規制の強化など戦術のチューニングを通じて、感染対策と経済運営のバランスをとると考えられる。

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