厳しい財政運営ルールの見直し機運が高まるEU~柔軟な財政赤字削減ルールと財政の統合がカギ

2021/05/12 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済
  • 欧州連合(EU)でその厳しい財政運営ルールを見直す機運が高まっている。EUの執行部局である欧州委員会は、今年中に財政運営ルールである安定・成長協定(SGP)の改定案を提示する予定。
  • とはいえ、ストックである公的債務残高のルール(対GDP比60%以内)のみが緩和されるだけでは余り意味がなく、フローである財政赤字のルール(同3%以内)を練り直す必要がある。
  • 同時に究極の課題である財政統合そのものを進めない限り、EU経済の脆弱性は改善されない。にもかかわらず、財政の統合に関する前向きな議論はいまだ進んでいない。

続きは全文紹介をご覧ください。

テーマ・タグから見つける

テーマを選択いただくと、該当するタグが表示され、レポート・コラムを絞り込むことができます。