【概況】~景気の回復ペースは鈍化
- 米国経済は持ち直しの動きが続くものの、回復ペースは鈍化した。昨年10-12月期の実質GDP成長率(速報値)は前期比年率+4.0%と、前期の高い伸びの反動や新型コロナ感染再拡大の影響などにより低下した。内訳をみると、個人消費(同+2.5%)が大幅に鈍化し成長率を押し下げたが、設備投資(同+13.8%)、住宅投資(同+33.5%)は二桁の伸びが続いた。2020年暦年の成長率は▲3.5%と、2009年のリーマンショック以来のマイナス成長となった。
- 一方、今年1月分の経済指標は概ね底堅い内容が示されたものの、雇用関連指標の回復ペースは鈍い。先行き、追加経済対策の効果やワクチン接種の普及などにより、景気の回復ペースが加速する見通しである。
- 1月20日に就任したバイデン新大統領は、総額1.9兆ドルの追加経済対策の成立を目指している。支援策には個人への現金給付や失業手当拡充のほか、児童税額控除の拡大などが盛り込まれている。議会の審議を経て3月頃に成立する見込みである。
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