欧州景気概況(2021年4月)

2021/04/02 土田 陽介
米国・欧州主要国の景気概況
海外マクロ経済

欧州景気概況:ユーロ圏景気は低迷している、英国景気は低迷している

 

ユーロ圏景気は停滞している。ユーロ圏の2020年10-12月期の実質GDP(確定値)は前期比-0.7%と、4-6月期以来となる減少に転じた。最新2021年3月の景況感指数は101.1と2ヶ月連続で上昇、2020年2月以来となる長期平均(=100)を回復した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く一方で、製造業を中心に景気に対する楽観的な見方が広がった。

英国景気は停滞している。英国の2020年10-12月期の実質GDP(確定値)は前期比+1.3%と、2四半期連続でプラス成長を維持した。粗付加価値(GVA)を産業別にみると、建設業と鉱業は増勢が鈍化した一方で、サービス業と農業は横ばいだった。なお最新2021年1月の月次GDPは前月比-3.0%と再び減少、均した動きは下向きで推移している。

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