シリコンサイクル

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半導体産業にみられる約4年周期での景気循環のことである。

技術革新のペースが早い半導体産業において、設備投資タイミングや在庫管理の調整が難しいことが原因で発生する。
半導体メーカーは兆円単位の巨額の設備投資資金を回収するために半導体を生産し続けるが、需要が減ると在庫が積み上がり値崩れによる業績悪化が起こる。技術革新等により再び需要が回復するころに設備投資を行うが、稼働後1~2年後に再度需要の低迷が起こる。これを繰り返すことでおおよそ4年周期での景気循環が生まれる。

実際の半導体製造を行うデバイスメーカー・デバイスメーカーに半導体製造装置を供給する装置メーカー・装置メーカーに部品や材料を供給する部材メーカー等、半導体産業は関連するサプライヤーが数多く存在する。それぞれのサプライヤーには思惑や生産調整が存在し需給関係間での呼吸合わせが難しく、産業全体として機敏な投資タイミングのコントロールが困難であることもシリコンサイクル発生要因の1つとして挙げられる。
一方で近年では、半導体製造における有力プレイヤーが限られていることで以前と比較し投資タイミングをコントロールしやすい環境ができあがりつつあることや、デバイスメーカーとサプライヤー間で生産計画の積極的な情報交換が行われていること等、シリコンサイクルの振幅が小幅化する兆候も見られる。

(村松 諒哉)