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製造DX(1)~製造業におけるデジタルトランスフォーメーションとは~

2022/07/20
片平 智之

昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉を聞かない日はなく、時代の大きな潮流となっています。本コラムでは、製造業におけるDXについて考えていきたいと思います。

製造業は日本のGDPの約2割を占め、日本の基幹産業と言えますが、かつてほどの勢いはありません。製造業における労働生産性の国際比較を確認すると、日本はOECD加盟主要31ヵ国中18位にとどまっている状況にあります(出所:日本生産性本部 労働生産性の国際比較2021)。このような状況を打開し、製造業を復活させていくカギが“製造DX”だと言えます。

製造DXとは

製造分野におけるDX推進のポイントとは何でしょうか。筆者は、データやデジタル技術を活用した①製品・サービス価値の向上、②製造プロセス改革という2つを両輪として、経営改革を行うことだと考えています。具体的には、①の製品・サービス価値の向上はデータ化された顧客ニーズや市場動向といった外部環境情報や顧客からのフィードバック等の内部蓄積情報を新製品・新サービスの開発に活用し、付加価値向上・売上拡大につなげていくことです。②の製造プロセス改革は、生産工程の自動化や各種作業の予測化・最適化計算などを通じ、製造プロセス全体を効率化させてコスト競争力強化を目指します。これらを両輪として経営改革を実現することが真の製造DXと言えますが、まずはできるところから一歩ずつ進めていくことが大切です。

図 製造分野におけるDX推進のポイント

スマートファクトリー

製造DXを実現していくためには、“スマートファクトリー”に進化していく必要があります。スマートファクトリーとは、企業全体のバリューチェーンがAIやIoTなどのデジタル技術の活用によって可視化・最適化されている製造業経営の姿を指します。スマートファクトリーでは、「情報の収集→蓄積→分析→活用」というデータに基づく経営活動が基盤にあり、それらのデータを活用して製品・サービス価値の向上や製造プロセス改革を進めます。つまり、スマートファクトリーは製造DXが実現した姿とも言えるでしょう。

 

次回のコラムではスマートファクトリーの具体的な実現イメージやAI/IoTの業務への適用事例をご紹介し、皆さまに製造DXのイメージの解像度をより高めていただこうと思います。
製造DX(2)~製造業におけるAI/IoT活用事例~

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片平 智之

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