○7月1日に公表される日銀短観(2019年6月調査)の業況判断DI(最近)は、大企業製造業では、前回調査(2019年3月調査)から2ポイント悪化の10と、2四半期連続で悪化すると予測する。中でも海外経済減速の影響を強く受ける加工業種の悪化が大きいだろう。先行きについては、3ポイント悪化の7と、海外情勢の不透明さを懸念して慎重な見方が示されよう。
○大企業非製造業の業況判断DI(最近)は前回調査から1ポイント改善の22になると予測する。良好な雇用・所得情勢、令和への改元効果により、特に小売や宿泊・飲食サービスへの需要が強いことがプラスに作用したとみられる。先行きについては、製造業と同様に海外リスクが国内に波及する懸念が強く、1ポイント悪化の21ポイントとなると予測する。
○中小企業の業況判断DI(最近)は、製造業では前回調査から3ポイント悪化の3に、非製造業では横ばいの12になると予測する。先行きは、製造業では5ポイント悪化の-2、非製造業でも5ポイント悪化の7と、収益力の弱い中小企業では、大企業以上に慎重な見方が示されるだろう。
○2019年度の大企業の設備投資は、製造業では前年比+15.1%、非製造業では同+5.5%と、ともに前回から上方修正される見込みであり、企業の設備投資意欲は依然として強いことが確認されよう。また中小企業においても、例年通り上方修正されるだろう。・・・(続きは全文紹介をご覧ください)
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